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自己紹介
プロフィール

近影 私の教育研究の志願は、アジア知の一つである仏教生命観、仏教人間観、浄土教生死観を拠り所としながら、人間の現実と理想を見つめ、世界の生老病死の苦しみを和らげることにつながる成果をうみだすことである。そして、あらゆる生命のつながりとかけがえのなさを護り、人として生きる力を育むような人間教育を構築していくことにある。その教育研究の成果は、
(1)浄土教と終末期ケア(ビハーラ)、愛別離苦についての教育研究、
(2) 仏教の生命観に基づく生命倫理についての教育研究、
(3)仏教の人間観に基づく王舎城悲劇についての教育研究、にまたがっている。

 大学院時代、自身の入院を契機に終末期ケアに関わり、「死にたい」とつぶやく患者に出会った。しかし私は何も応えられなかった。これが縁となり、仏教文献解釈だけでなく、死にゆく人の苦しみを和らげる教育研究を志した。信楽峻麿教授に師事し、日野原重明医師の講演や著書に末期患者のケアを学んだ。2002年から2009年まで、日本医師会生命倫理懇談会に委員として参加させていただいている。死と死にゆくことは、人生の意味をふりかえり、真の優しさと慈愛にめざめる時となる。死を看取ることは相手とともに自分自身をも知る。ビハーラは「精舎・僧院・身心の安らぎ」を原意とし、キリスト教ホスピスに学び、仏教・医療・福祉のチームワークにより、患者を孤独のなかに置き去りにせずに、その生が完遂できるように全人的に支援する看取りを意味する。愛別離苦、死別悲嘆へのケアのあり方について発表した拙論は、アメリカ仏教大学院において出版されている。

 仏教生命観は、縁起説を基に、「時間と空間を越えて、あらゆるものが相互に依存し関係しあっていること合掌の図を知り、人類中心主義を反省して、あらゆる存在への感謝と責任と慈愛を生みだしていく世界観」である。この仏教生命観から、臓器移植や遺伝子操作・中絶などの方向性を提示してきた。1998年から1年間、カリフォルニア大学バークレイ校における研究を通じて、欧米の学術を日本に輸入するだけでなく、仏教思想・アジア知の意義を明らかにすることが国際的に通用することであると感じた。1999年には、ボストン大学での国際会議「人クローンと遺伝子工学」で招待発表した。私は日本の生命倫理委員会の人クローン指針やクローン牛生産の技術水準の高さを紹介し、仏教の人クローンに対する姿勢を提言した。個の生命の尊厳が相互関係性の中で育まれるとする「縁起の生命倫理学」は、独創的でかつ寛容な視座として、世界の科学者に注目された。

顔写真 仏教人間観は、菩薩としての人間の崇高さをめざすだけでなく、凡夫としての人間の罪業性をありのままに省みることを重視する。王舎城悲劇は、父を殺めた阿闍世が、耆婆や釈尊と出遇い、罪の慚愧と縁起の目覚めを通して、真の人間へと成長する物語である。人間の罪を転じて他者への慈愛をうみだすその救いへの道筋は、現代人間性の病理を理解し、克服する指標となる。2006年には、オレゴン大学ヒューマニティセンターにおいて「ディープリスニング 東と西」の国際会議を開催した。仏教も心理療法も、心の病理を分析・解釈しすぎずに、深く聞くことを通じて、相手に思いがけない創造的変容をもたらすことをめざしている。大学教育では、このような仏教の思想、歎異抄の思想、ビハーラ活動論を講義し、学生に柔和で複眼的な視野を育てるように精進している。

 学外資金受給歴については、平成11年度にボストン大学から国際会議発表のために研究助成金を受け、平成14年度に文部科学省私立大学高度化推進事業、人間・科学・宗教オープンリサーチセンター「仏教生命観に基づく人間科学の総合研究」(代表武田龍精 副代表鍋島直樹)、平成18年度に科学研究費基盤研究(C)「仏教と心理療法の総合研究」を採択いただいている。

桜の下で

その他
受賞平成5年5月31日 真宗連合学会・学会賞 研究論文名「親鸞における死の把捉」
委員日本医師会第VIII次生命倫理懇談会委員(坪井栄孝会長 平成14年度より2年間)
国際会議発表

1999年3月20日 Workshop:
 “The Pure Land: Death and Compassion”, at Orange County Buddhist Church

1999年5月14日 Pubic Lecture:
 “Love, Interdependence and Compassion”, at Los Angels Buddhist Church

1999年5月17日 Seminar:
 “Pure Land Buddhist Views on Life and Death”, at Los Angels Buddhist Church

1999年6月1〜2日 “Bioethics of Interdependence:
 A Shin Buddhist Reflection on Human Cloning”,
 ボストン大学主催、国際会議「人クローンと遺伝子技術」のパネラーとして、
 「縁起の生命倫理学:人クローンに関する一仏教者の考察」と題して招待講義。
 “Human Cloning and Genetic Technologies”
  conference was held at the Boston University Law School Auditorium.

2000年9月8日 IBS Seminar:
 “Death and Great Compassion: Shinran’s View on Life and Death”,
  at Institute Buddhist Studies, Berkeley.
 総合宗教大学院と米国仏教大学院において、
 「死と慈悲:親鸞における生命と死の見方」と題して招待講義。

2001年11月15日 Graduate Theological Union and Institute Buddhist Studies,Seminar,
 “Counseling of Wisdom and Compassion:
  A Shin Buddhist Reflection on unending relationship”,
 総合宗教大学院と米国仏教大学院において「智慧と慈悲のカウンセリング」と題して招待講義。

2001年11月17日 Public Lecture and Memorial Service for Dr.Nagatomi of Harvard University,
 “Love and Great Compassion”
 at University of California Berkeley and Institute of Buddhist Studies
 ハーバード大学故永富博士一周忌記念式典において「愛と慈悲」と題して基調講演。

November 18~19 2001, Public Lecture,
 “Remembering the future: Care for bereavement and sorrow”
 at Lodai Buddhist Church.

2001年11月20日 Workshop,
 “End of Life Care and Funeral”, at Institute of Buddhist Studies




NHK「迷宮美術館」に鍋Chanが出演
放映日時:    
2005年11月28日(月) 22:00〜22:59 BShi
2005年12月04日(日) 23:00〜23:59 BS2

 NHKのアートエンターテインメント番組「迷宮美術館」に鍋島直樹が特別出演させていただきました。
 出演するのは「国宝ワンダーランド!」の回。元々アートとして作られたわけではない国宝たち。その1つ1つを見ていくと、それぞれに思いがけない隠されたエピソードがあります。日常生活のなかに、国宝がどのように生かされていたか、その謎にせまります。
 NHK渋谷スタジオに、はじめて出演させていただき、とても緊張しました☆と同時に、段田安則さんと住吉美紀アナウンサーの明るくて心強いリードがあって、安心できました。キュレーターの萩原流行さん♪堀越のりさん♪水原紫苑さん♪夏目房之介さんたちも魅力ある素晴らしい方々ばかりで、皆様のご感想やご質問を通して、とても新鮮な視点を与えていただいて、うれしかったです。
 この出演にご縁をいただいたのは、永観堂禅林寺に所蔵されている国宝「山越阿弥陀図(やまごしあみだず)」の研究展示を、人間・科学・宗教オープンリサーチセンターのパドマで行ったことでした。NHKの守屋さんという若い監督さんが、私に出演の機会をくださいました。およそ200名近いNHKスタッフが、一つの番組のために眠らずに数々の努力と技術を結集していることを知り、感動しました。永観堂様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
 阿弥陀図から垂らされた五色の糸は、極楽からこの世にかけられた虹の架け橋です。死を超えてつづくまことのいのちの絆を意味しています。限りあるいのちに気づいたとき、一つの命は、限りなく尊いものになっていきます。中世の日本人たちが、阿弥陀仏の来迎を信じ、死にゆく人を看取り、悲しみを共有しながら、仏の慈悲に摂取されていったことを見ることで、中世日本の死生観を感じ取ることができるのではないでしょうか。



DVD出版
『DVD宮沢賢治の銀河世界―賢治の素顔が見えてくる』

「まずもろともに かがやく宇宙の微塵となりて 無方の空にちらばろう」

 宮沢賢治(1826-1933)は、37歳で短い一生を終えました。
 亡くなる前夜、賢治はそばで看病していた弟の清六に「この原稿はみなあげる。小さな本屋さんからでも出したいといわれたら発表していいよ」といいました。それは弟に託した兄の深い願いであったでしょう。宮沢清六は2001年に97歳で亡くなるまで、 兄のトランクにしまってあった賢治の作品を、賢治を愛する人々とともに世界中に広めました。
 このDVDでは、宮沢賢治の弟、清六の孫にあたる宮沢和樹が、賢治の素顔を語っています。帽子をかぶってコートをはおりうつむく賢治の写真の秘密、賢治と仏教の心、『雨にもまけず』に秘められた賢治の願い、『銀河鉄道の夜』にでてくるタイタニック号の話、賢治の描く銀河に広がる愛などについて明かされます。
戦争や殺人の絶えないこの世界に、美しく透明な賢治の心を少しでも届けることができればと思います。

特典1:宮沢賢治・民家の世界
特典2:「林風舎」紹介

『DVD宮沢賢治の銀河世界―賢治の素顔が見えてくる』
鍋島直樹・宮澤和樹著, 協力:林風舎, 122分,
方丈堂出版, 定価2500円(税抜)

お問い合わせ☆Tel: 075-572-7508
龍谷大学人間・科学・宗教オープンリサーチセンター


★ 研究業績は 著書 研究業績 を参照のこと。


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