比較政治
神戸大学大学院国際協力研究科・講義科目
国際協力研究科棟4階プレゼンテーションルーム
<講義のテーマ>
権威主義体制の持続と崩壊および民主化をテーマに、Global Standardな比較政治学の講義を行う。
民主化論は数多くの比較政治学者を魅了してきたサブフィールドであり、理論と実証の両面で厚い蓄積を誇る分野である。
本講では実証分析に支持された比較政治理論を講義し、受講者に知の見取り図を指し示す。
かかる目的から受講生には、リサーチデザインや政治学方法論に関する基本的な知識があることを前提としたい。
<講義の到達目標>
政治体制と民主化を中心とした理論の系譜と実証分析を学ぶことで、受講者の研究に新たな視点を導入することが目的である。
具体的にはLarge-N studiesに基づく研究論文の意義を理解し、適切に評価(批判)する能力を身につけられるようにする。
【授業計画】
米国の大学院コースワークで広く用いられているW.Clark,
M.Golder and S.Golder (2017) Principles of Comparative Politics 3rd
edition. Sage.に準拠した講義を行う。
1. 近代国家の起源(chapter 4)
2. 民主主義と独裁(chapter 5)
3. 民主主義と独裁の経済的規定因(chapter 6)
4. 民主主義と独裁の文化的規定因(chapter 7)
5. 民主化への移行(chapter 8)
6. 独裁の多様性(chapter 10)
大学院講義なのでディスカッションや講義内容に深く関係する担当者の研究紹介なども併せて行う。
<オフィスアワー>
集中講義なので講義後に質問などがあれば承る。
<教材>
W.Clark, M.Golder and S.Golder (2017) Principles
of Comparative Politics 3rd edition. Sage. ISBN:978-1-5063-1812-7 (メインテキスト) 実証用データ
浜中新吾(2007)「中東諸国における非民主体制の持続要因」『国際政治』148: 43-58.
浜中新吾(2007)「中東諸国の市民文化」小林良彰ほか『市民社会の比較政治学』慶應義塾大学出版会、69-106.
浜中新吾(2009)「ムスリム同胞団とコオプテーションの政治」『日本中東学会年報』25(1):31-54.
浜中新吾(2011)「ハイブリッド型権威主義体制の与党支持構造」『アジア経済』52(12): 2-30.
HAMANAKA, Shingo (2017) “Demographic Change and Its Social and Political Implications in the
Middle East.” Asian Journal of Comparative Politics
2(1): 70-86.
<評価方法>
・出席および議論への参加貢献度(20%)
<講義への積極的参加が重視されるため、原則として欠席は認めない。>
・ディスカッション/ペーパーの提出(80%)
<履修上の注意>
・比較地域研究論と政治学方法論でリサーチデザイン、ケーススタディ(質的研究)、統計的実証分析(量的研究)を学んでおくこと。
・概要と計画で明記したchapterの要約とディスカッション用のメモを後で提出してもらうので、予習時に準備しておくこと(出席点に含まれる)。