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法政アクティブリサーチ・堀クラス

プロセス・手続から物事を考える

堀クラス

「プロセス・手続から物事を考える」というのは、本来的にはテーマというか分析の手法ですから、ある意味ではテーマとして掲げるには不適当かもしれません。しかし、プロセス・手続といったものの現代的な重要性に鑑みれば、このようなテーマも許されると考えています。

それでは、プロセス・手続は、どのような場合に重要なのでしょうか。それは、実体的な結論部分で合意が成り立たない場合だと思います。現代では、「良い」とされることが大量にあります。たとえば、国家・社会のレベルでいえば、「そのままの自然環境を守る」ことは良いことですし、他方で「ダムなどの治水工事をして周辺住民の生命などを守る」ことも良いことでしょう。この二つは双方ともに「良い」ことでありますが、両立させることは難しいことも多いです。この場合、どちらを優先するか、あるいはどういった形で両立させるかは民主的なプロセス(選挙や住民投票など)に委ねられることになりましょう。

また、プロセス・手続は、このような大きなテーマにだけでなく、日常的な問題(たとえば、家庭において日々の献立を決定する権限と責任が誰にあるのかといったようなこと)にも見出すことができます。その多くは交渉レベルで解決されますから、意識されることは多くはないですが、ここでもプロセス・手続が問題になっています(誰が決定権者であり、どのようにその意思が表明されるのかといったようなこと)。

法と手続の関係でいいますと、その典型例は訴訟だと思われます。このクラスにおいても、訴訟、ことに環境訴訟や消費者訴訟といったような訴訟は重要な調査研究の候補となりうるところです。もっとも、それにとどまらず、結論部分についての合意が調達できない・困難であるような問題について、解決するためにはどのようなプロセスを経る必要があるか、また意見が対立する人々であっても受け入れが可能な結論とはどのようなものか、といったことについて広く検討していきたいと考えています。

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