グローバル化が進む現代、人が国境を越えて移動し他国に住みつく流れが加速しています。
海外に住む日本人はこの25年で倍増して約140万人。京都市の人口(約147万人)とほぼ同じです。
日本に住む外国人はそれ以上の伸びです。10年前(2012年)に200万人ほどだったのが、今や300万人に迫ります。京都府の人口(約260万人)よりも多くの外国人が日本に住んでいるわけです。
でも、日本人の間でさえ世代や性別、職業などで違いを感じるのに、外国人との間だとさらに大きな違いを感じやすくなります。それが摩擦を生み、差別や排外的な態度に繋がったりします。
しかし、そんな態度はさらに大きな摩擦を生むでしょう。海外に住む日本人が同じように排斥されたら、皆さんはどう思うでしょうか。
そこで、国籍や民族などの異なる人々が互いの文化的違いを認め合い、地域社会の構成員として共に生きていくこと(=多文化共生)が必要となります。本クラスでは、急速に在留外国人が増える中で多文化共生社会を実現するために市民団体や行政などがどんな取り組みをしているかを調査し、課題と今後の方策を考えていきます。