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Faculty of Law

法学部

学科紹介

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法律学科

法学の幅広い教養と知識、さらには専門的知識を修得し、社会が直面する課題を解決する力を身につける。

取り組み紹介

法政アクティブリサーチ

伝統と食と地域が抱える社会課題と対峙し、積極的に学ぶ

法政アクティブリサーチは、学生が主体となって社会課題に積極的に参加・提案していく授業です。大学から一歩外に踏み出して、各種団体・自治体・各種法人などからヒアリング調査し、導き出された解決策を提案していきます。今回は、伝統食と地域について調査を実施しました。

伝統と食と地域が抱える社会課題と対峙し、積極的に学ぶ

岩切 太志さん

岩切 太志さん

2年生(岡山県立倉敷青陵高等学校 出身)

北 詩帆さん

北 詩帆さん

2年生(大阪府立春日丘高等学校 出身)

志水 左近さん

志水 左近さん

2年生(京都府立東宇治高等学校 出身)

社会課題を実地調査する、法学部の特徴的な授業

法政アクティブリサーチとは、教室から社会へ出て、社会課題となっている調査対象をグループで検討し、課題解決の方法を提案する授業です。法学部の特徴的な取り組みの一つで、社会的な課題を抱えている当事者のもとへ足を運び、その声に直接耳を傾けることで、座学だけではわからなかった一面を深掘りしていきます。コロナの影響でオンラインの活動が中心になりましたが、そうした体験も含め、社会と接する勉強になったと考えています。私のグループでは、「史跡と食とまち ~コロナ禍を超えてゆけ!~」というテーマのもと、学生たちが主体となりいくつかのグループに分かれて調査・研究を行っています。

地域に根ざす歴史的背景と伝統食について調査して考察

私たちは、地域に根づいた伝統的な食文化には、歴史的背景が深いと考え、愛知県岡崎市に江戸時代から続く有名ブランドの八丁味噌を調査対象にしました。岡崎市八帖町が発祥の八丁味噌は、農林水産省が愛知県全体のブランドとして伝統的な産品を守るという主旨で推進しているGI制度(地理的表示保護制度)に認定されたことで、八帖町の老舗組合が八丁味噌の名称を使用できなくなるという問題に直面しています。八帖町の老舗組合は、自分たちの伝統的製法とともに生産範囲も八帖町に限定していますが、一方で愛知県の組合では、八丁味噌は愛知県全体の共有財産で、製造範囲も愛知県すべてであるとして、お互いの主張が対立しています。またGI制度そのものにも疑問の声が上がっているようです。私たちは、八帖町の老舗組合、愛知県の組合、そして農林水産省の3者からヒアリング調査をしました。単なる名称使用やこの地域に古くから根づいている伝統のとらえ方だけでなく、国の制度も絡んでいることがポイントと考えました。調査は文献からすべてを読み解くことができないため、当事者から事情を聞くことから始めました。

初めてのヒアリング調査でのドキドキ感と、課題から感じたこと

調査を始めた当初は、コロナ禍で現地調査ができない状況が続き、「現地に行って五感で感じる」ということができず、もどかしい思いがありました。電話やメールをして断られないかとドキドキもしましたが、実際には電話でヒアリング調査の主旨を伝えた際に、担当の方にスムーズに応じていただけて安心しました。電話一つではありますが、社会に出る前によい経験となりました。この調査を始めてからずっと感じているのは、八丁味噌が好きで愛用している一人の消費者として、この美味しい味噌が、将来なくなってほしくないということです。

伝統食を扱っているからこその思いが、大きな課題となる

今回の調査では、当事者間の主張には大きな隔たりがあり、双方が納得する落としどころを見つけるのは難しいと感じています。GI制度がこの問題を解く鍵になるのかもしれませんが、当事者の思いはそればかりではないと思います。難しい問題ではありますが、どちらの組合も美味しい八丁味噌を全国のファンに届け続けられるように取り組んでいかなければいけないと感じます。調査はまだ途中ですが、これまでの経験から、外部の方とのコミュニケーション力はかなり養われました。報告会のプレゼンテーションに向けて、チームをまとめることも大きな学びになります。法政アクティブリサーチは、学生にとって、社会とつながる機会が与えられる授業です。将来、その学びが実社会で役に立つよう頑張っていきます。

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学生の取り組み紹介

自らが考え行動することで問題に立ち向かう力を身につける

「LeD’s(レッズ)」は、法学部を盛り上げ、広く認知してもらうことを目標に活動している学生企画広報団体です。
学部の情報を積極的に学外へ発信するとともに、学生自身が取り組みたい、取り組むべきテーマを設定し、企画から実行までのすべてを学生たちで進めています。

自らが考え行動することで問題に立ち向かう力を身につける

中原 実華さん

中原 実華さん

2年生(広島県 広島工業大学高等学校 出身)

中川 葉月さん

中川 葉月さん

2年生(大阪府立富田林高等学校 出身)

廣 友希さん

廣 友希さん

2年生(三重県 暁高等学校 出身)

植田 涼介さん

植田 涼介さん

2年生(大阪府立佐野高等学校 出身)

法学・法学部の魅力をわかりやすく伝える

LeD’sは学内外で幅広く活動しています。学内ではオープンキャンパスでのイベント運営や、ゼミ選択を手助けする懇親会の開催、ゼミを担当する教員へのインタビューなど、主に受験生や法学部生に向けた情報を発信しています。学外では学生自らが発案、企画した取り組みを実践しており、これまでSDGsの認知度を高める活動や、京都の文化を活かした企画を通じた地域の方々との交流などに取り組んできました。法学部に対しては「堅くて、難しそう」、「卒業後はみんな法曹の仕事に就く」といったイメージを持ちがちです。私たちは、こうしたイメージを払拭することで、より多くの人に法学を学んでもらうことにつながると考えています。

さまざまな社会問題を自分事ととらえる

社会課題として注目したテーマは、SDGs に対する社会の認識や選挙における若者の投票率の低さです。SDGsについては、身近な「自分事」としてとらえることが大切なので、その意義や取り組みをできるだけ簡単に伝えるようにすべきです。入りやすい入り口があれば、それを出発点にして、さまざまな社会問題について意識するようになり、学んだ内容が記憶に残りやすいからです。そこで私たちは、学内の多くの人の目に触れる場所にSDGsのポスターを設置して、気づきにつなげるようにしました。選挙の投票率についても同様です。若者も身近な問題としてとらえることが必要なので、投票の大切さを少子高齢化の現状とあわせて知ってもらうようにする、各政党の考え方などを簡単にまとめた資料を配布するなどして、投票へのハードルを下げることを考えました。

地域社会に根ざして良い関係づくりをめざす

地域の課題についても意見を出し合いました。超高齢社会といわれる現在、地域の人々のつながりが希薄になり、犯罪や防災面、日々の暮らしに至るまでさまざまな問題が生まれています。また、深草キャンパスは歴史や文化に恵まれたエリアにあり、地域と交流することなく大学生活を終わらせてしまうのは、とてももったいないことです。深草地域の方々と私たち学生が良い関係を築ければ、さまざまな社会問題の改善につながり、SDGsが掲げる「誰一人として取り残さない社会」の実現にも寄与できるのではないでしょうか。そのためには、近隣小学校や商店街などでの交流をとおして、龍谷大学が地域社会に根づき、貢献していくことが重要だと考えます。もちろん、考えているだけでは何も変えることはできません。興味や関心のあることに積極的に取り組むことで、新しい出会いや可能性を発見できます。

困難が多かったからこそ多くのことを学べた

LeD’sの活動の最大の魅力は、学年や学内外の垣根なく学生主体で企画を立て、実行できることです。学生が企画・実行するとはいえ、学生の力だけでは自分たちが「やりたいこと」を実現できません。さまざまな人のサポートがあってはじめて可能になる取り組みが多いのです。法学部生の自覚をもちながら、多数の人と交流することで、協調性や積極性を身につけられます。学生時代の貴重な経験となるだけでなく、将来の自信にもつながると思います。この2年間は、コロナ禍の影響で計画していたイベントが何度も延期、中止になり、企画立案の難しさを実感しました。LeD’sでの活動をとおして、企画を運営する側の体制や準備の必要性を学ぶことができました。また、多くの人の前で発言する機会が増えて、自分自身の意見をしっかり発信できるようになりました。そして、相手に正確に伝えるためにはどうすればよいか、何度も工夫して文章力や語彙力が増したと感じています。自らが主体となって行動したLeD’sでの経験は、この先もさまざまな課題に立ち向かう力になるはずです。

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Seminars ゼミ紹介

松尾 秀哉ゼミ(演習Ⅱ)

高橋 宏太さん

戦後のイギリス政治の変化を多様な視点からとらえる

高橋 宏太さん

3年生(岡山県立倉敷古城池高等学校 出身)

イギリスのEU離脱やポピュリズムの台頭、難民問題などでヨーロッパ諸国が揺らぐなか、それらの現象を政治学の観点から分析し、自分自身で検証したいと考えて、ヨーロッパの政治を中心に幅広く学べる松尾ゼミを選択しました。さまざまな視点から対象地域にアプローチできるゼミ環境で、私は特に、福祉国家建設や新自由主義改革がもたらした戦後のイギリス政治の変化に焦点を当てて考察しています。卒業論文では、さらに「戦後イギリス政治におけるイギリス労働党の変遷」というテーマについて深掘りし、研究をすすめていきたいと思っています。日本以外の国の事例を取り上げ、多角的かつ論理的に思考を深めるなかで、独自の見解をもつことができるようになりました。また、批評や助言が飛び交う自由闊達な議論をとおして、ゼミ生全員が切磋琢磨しながら成長できているとも感じています。

北川 鈴さん

ドイツの積極的な難民政策とEU諸国との関係性を探る

北川 鈴さん

3年生(大阪府立花園高等学校 出身)

私は、難民の方々がSNSで中傷を受けて社会問題になったことを倫理学の授業で知り、難民問題に関心を抱くようになりました。なかでも難民の受け入れに積極的なドイツに着目しましたが、その政策を深く理解するにはほかのEU諸国との関わりを学ぶ必要があると気づき、松尾ゼミを選びました。ゼミでは、最初にグループで文献を読んで解釈を報告。その後は2年生・3年生が合同で報告会に向けて取り組み、3年次からはそれぞれ自由に研究をすすめていきます。いきなり専門的な研究をするのではなく段階を踏んで学んでいけるとともに、先生が一人ひとりの学修を親身にサポートしてくれるので、着実に力が身につきます。また、私は人前での発表が苦手でしたが、積極的に発言が交わされる松尾ゼミの雰囲気のおかげで、人前で質問したり発表したりすることへの苦手を克服できました。

河村 尚志ゼミ(演習Ⅱ)

小原 啓暉さん

先例や正解のない問題から結論を導き出す力を養う

小原 啓暉さん

3年生(大阪市立高等学校※ 出身)
※現・大阪府立いちりつ高等学校

経済の主体である「企業」を法律の観点から学びたいと考え、会社法を専攻する河村ゼミに入りました。経済活動と密接に結びつく会社法を解釈するには、条文上の観点や実務上の観点など、さまざまな視点が必要です。会社法を学ぶことで物事を多角的にとらえる力が身につき、経済ニュースも深く読み取れるようになりました。
卒業研究は「日本におけるハイブリッド型バーチャル株主総会の是非」をテーマに考えています。これはオンラインとオフラインをミックスさせた新たな株主総会の形です。国内には参考にできる文献がほとんどないので、海外にも調査範囲を広げて研究する予定です。こうして先例や正解のない課題に挑み、自分なりの結論を導き出す力を養えるのも、このゼミの特長だと思います。ここで培った力を活かして、将来は公認会計士として活躍したいと考えています。

山口 あきさん

会社法の判例研究を班で行い論理的な思考プロセスを修得

山口 あきさん

3年生(大阪府立夕陽丘高等学校 出身)

民間企業で働くために会社の仕組みや取引で生じる法的トラブルを学びたいと考え、「会社法」を取り上げる河村ゼミを選択しました。
ゼミでは実際の判例に対して班で議論を交わし、まとめた意見を発表します。議論を重ねるなかで自分の意見を論理的に構築し、相手にわかりやすく伝える力が身につきました。また、さまざまな意見を聞くことで新たな視点を得られて、法律の理解も深まったと感じます。会社法における利益追求の優先度といった解釈の難しいテーマでも私なりの意見を見出すことができたときは、自分の成長を実感しました。
物事を多角的にとらえ、論理的に思考を深めるプロセスは、法務に限らずさまざまな仕事に活かせると思います。今後は株式会社の設立にまつわる訴訟など、さらに具体的な問題についても研究を進めて、将来に役立てたいと思います。

[ゼミで取り扱う学びのテーマ(例)]

法律系

  • 企業不祥事発覚後の対応をめぐる取締役の責任
  • 現代の家族の在り方から見える独自性についての検討
  • 裁判員制度は廃止すべきか
  • 責任能力における精神鑑定と判断基準
  • 尖閣諸島問題は解決できるのか
  • 『日本国憲法で保障される自由』
  • 女性の就労促進における課題
  • ハンセン病家族訴訟とこれからの諸問題
  • 覚醒剤における刑務所のプログラムを変える
  • 犯罪被害者支援制度が抱える問題と今後
  • ベーシック・インカムの実現は可能なのか

政治系

  • 米国の非合法移民問題
  • 日本が観光大国になるには
  • EU離脱問題について
  • シンガポールの民主化の現状を考える

学びのPoint・カリキュラム

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