社会的課題にチャレンジしよう

龍谷大学法学部は、日本国憲法の理念をその教育の基礎に置きつつ、民主主義社会の担い手である自律的な市民を育成することを目的としています。

では、日本国憲法の理念とは何でしょうか。私は、これを主権者である国民がめざすべき社会の目標と読み替えて、すべての人間がその個性を最大限に尊重されるような社会を実現することであると考えています。このような社会が実現すれば、すべての人々が、だれひとり取り残されることなく、幸せに生きることができるはずです。

もちろん、このような目標は一朝一夕に達成できるはずがなく、不断の努力が必要です。では、このような理念を実現するために、私たちはどのように思考し、努力すればいいのでしょうか。3つの段階に分けてみましょう。

まず、社会の現状を分析して、どのような問題が存在するかを正しく認識する。
次に、その問題が生じる理由を検討する。
最後に、その問題を解決するための方法を考える。

この3段階の思考を行うときに必要となるヒントや知識、方法論は、法学部での学びから得ることができます。龍谷大学法学部は、社会で生じる困難な問題や課題を解決するために必要な幅広い学識を身に着けることができるように、法学及び政治学についての多様なカリキュラムや少人数での学習プログラムなどを用意しています。龍谷大学法学部は、そのカリキュラムを通じて、社会に存在する困難な問題や課題に立ち向かい、少しでも良い社会を実現するために努力する人々を育成したいと考えます。

社会で苦しんでいる人たちを助けたいというホットな思いとそれを実現するためのクールな思考、この２つをどうか法学部で学んでほしいと思っています。

龍谷大学法学部を選んでよかった、と言ってもらえるように、私たち教員は全力を尽くすことをお約束します。みなさんも、私たち教員の思いを受け止めて、ゼミや講義に積極的に参加してください。

法学部長　越山 和広