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Faculty of Law

法学部

濵口 晶子

濵口 晶子
教員氏名
濵口 晶子(はまぐち しょうこ) 准教授

ご自身の専門分野と、その分野を選んだきっかけを教えてください。

憲法:もともと学部時代では、刑法ゼミに所属していました。そこで、刑法の解釈論の楽しさに触れたのですが、そこから発展して、強力な公権力の発動たる刑罰をもってしてでも守られるべき価値とはなんなのかということにも関心を持つようになり、人権と国家との根本的な関係をまなぶ憲法にも自然と興味を持ちました。また、憲法に掲げられている基本的な価値というものが、実社会では実現ができていないこと(たとえば、人は皆平等な存在:14条、人間らしく生きる権利:25条)についても学びたいと思ったからです。

専門分野の面白さを教えてください。

上の質問の答えとも重なりますが、実際の法律で実現できていることを超えて、今実現できていない人間が生きて行くために重要な価値を、どうすれば実現できるかということを、法律の上にあって、国家権力(政治や裁判)を拘束する憲法から論じることができることだと思います。たとえば、同性婚や夫婦別姓は現行の民法では認められていないですし、自由な表現活動をすればそれが「政治的だ」「非国民だ」という抗議によって中止される事態(「表現の不自由展・その後」)も起きていますが、人権・社会の多様性という観点から見直してみることができるでしょう。

大学教員になろうと思ったきっかけを教えてください。

特に、目指そうと思っていたわけではなく、興味・関心を持ったことに集中して取り組んだり考えたりする性格だったことが、結果的に自然と研究者(大学教員)に向かったのではないかと思います。

先生のゼミに入ったらどのような活動を行うことができますか。

私のゼミは、基本的には何かについて調べ・考え・発表し・議論するというオーソドックスなゼミなのですが、どんなテーマをどのようにやりたいかについてはゼミ生から主体的に提案してもらって決めています。まずは、自分たちが関心のあることを見つけてもらい、ゼミ当日では知識や根拠を用いて説得的に議論することを身につけてもらえるようにサポートしています。コンパや裁判傍聴などのイベントごとも、ゼミ生たちに提案してもらっています。

好きな〇〇

好きなキャラクター:ドラえもん

法学部の学生や、これから法学部を目指す人にメッセージをお願いします。

法学部は他学部に比べて、文章を読み・書き、説得的に議論することに圧倒的に重点を置いて学ぶので、一見すると地味?な感じがするかもしれません。ですが、難解な文章でも正確に読み解き、そこで得られた知識や根拠をもって説得的に議論できること、はこの先社会にでたときどの分野であっても必ず武器になります。周りが雰囲気やパフォーマンスの派手さで流されてしまいやすい時に、ことの本質を見抜き、何が重要・必要なのかを指摘できるような人になってほしいなと思います。

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