- 教員氏名
- 濱中 新吾(はまなか しんご) 教授
中東政治論・計量比較政治分析 大学生の時に湾岸戦争が発生しました。平和な日本と比較して、戦争が多い中東政治に興味を持ったのが最初です。その後イスラエルをフィールドに定めて大学院生の時に留学しました。現在はシリアやエジプト、トルコなどでの地域紛争、政治体制変動、資源政治、選挙と投票行動、難民の移動先決定も専門分野になっています。
計量分析(データサイエンス)という手法そのものは場所を問いません。日本人には理解しがたい「不思議な出来事」が常に起きているように見える中東の政治ですが、科学の力で解きほぐしていくと論理的に説明できるようになります。
研究が人生をかけるに値する知的冒険だと思ったからです。あとは中高生のころから、自由に海外出張に行ける仕事に就きたかったという希望を持っていました。私の専門分野だとこの両方を満たすのは大学教員か研究所の研究員になります。
中東をはじめとする途上国比較政治の研究を行うことになります。独裁政治の持続やクーデター、外交交渉や戦争、石油の政治経済、移民・難民問題など、現象そのものをそのまま追いかけてもいいですが、計量分析(データサイエンス)の方法を習得しておくと、卒業した後も自分の身を助けると思います。
自分の研究以外に興味のあることはあまりありませんが、強いて言えば自分の子どもと中高の数学を勉強するのが好きですね。データサイエンスをきちんとやるには確率・統計などの数学をやり直す必要がありますし。好きな言葉はPublish or Perishです。
わたしたちの身の回りにある決まり事やルールは、いつどのようにしてできたのか?無駄なものなら変更したり廃止したりできないのか?利害が対立している人たちの間に入って仲裁し、調整するにはどうすればいいのか。こうした問題とじっくり取り組みたい人に、法学部は向いていると思います。あと外国語の勉強はきちんとやりましょう。