- 教員氏名
- 河村 尚志(かわむら ひさし) 教授
商法(とくに会社法)が専門です。大学で受けた講義で会社法に関心を持ち、商法のゼミに参加したことが直接のきっかけです。
企業社会のあるべき姿はいかなるものか、その実現のために、株式会社という多数の者の利害が複雑に絡み合う組織をいかに規律するべきかを考えることは、難しいけれどもやりがいのある作業です。また、企業活動を規律する商法は改正も多く、法と社会との相互作用(ダイナミズム)をとくに強く感じることのできる分野でもあります。
法律実務家の道を目指そうと思った時期もありましたが、特定の分野の研究に関心が移っていきました。また、家族に教育関係者が多かったこともあり、教育には早くから関心がありました。
商法の基礎的知識の習得はもちろん重要ですが、知識はすぐに古くなりますので、ゼミでは法律家の思考方法を習得して卒業してもらいたいと思っています。また、説得力のある意見表明の方法やそれを文章にする技術の獲得も重視しています。
好きな芸能人:タモリ
法学部の学生のみなさんには、自分や多数者の考えに執着しすぎることなく、とくに少数者の立場を想像する習慣をもってほしいと思います。インターネットの普及により、かえって偏った情報のみに触れる傾向がありますので、多様な情報や意見を柔軟に吸収するバランス感覚をもってください。学生時代には、さまざまなことをあれやこれやと考える時間が十分にあるはずです。