- 教員氏名
- 寺川 史朗(てらかわ しろう) 教授
憲法学
学問に関心がなく成績も下の下であった私にとって、恩師との出会いは衝撃的でした。「こんな人になりたい!」という思いだけで、この分野に入りました。恩師が別の分野の専門家であったら、別の分野に進んだかもしれません。
いろんな利害関係が重なったり対立したりしたとき、どうすれば調整や解決ができるか、ということを考えます。最近少しだけ分かってきたのは、利害関係の渦中にある人たちのなかで、もっとも弱い立場にある人を、ことさら有利に処遇する必要はないけれども、不利に扱わないようにすれば、何となくうまくいく、ということです。
専門分野を選んだきっかけについて(一つ目の質問の答え)、恩師に一度だけ言ったことがあります。そうすると恩師は「寺川君!もっと高尚な理念を持ちなさい。弱い人の立場にたった理論構築をするとか、何かあるだろう!」と一喝されました。私は、目の前にいる、「こんな人になりたい!」とますます思いました。
憲法学に直接関係する本だけでなく、もう少し広い視野をもてるような本をたくさん読みます。
あとは、「他流試合をしなさい!」・・・つまり、教室の外に学びの機会がたくさんあります。
好きな映画 「クレイマー、クレイマー」
法学部では批判的精神を身につけることが求められます。この批判的精神についてひとこと。世の中を批判的に見るのはとても大切です。しかし、もっと大切なことがあります。それは、何をどうしたらよくなるのか?という、未来につながる前向きな視点や行動です。