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Faculty of Law

法学部

渡辺 博明

渡辺 博明
教員氏名
渡辺 博明(わたなべ ひろあき) 教授

ご自身の専門分野と、その分野を選んだきっかけを教えてください。

専門は政治学で、特に北欧の政党政治や社会政策の研究をしています。学生時代に、ヨーロッパのはずれにある小国ながら、技術立国で福祉国家でもあるスウェーデンに関心をもち、どのような政治がそれを可能にしているのか知りたいと思ったのが出発点です。

専門分野の面白さを教えてください。

法律も政治も紛争解決にかかわっていますが、法律(社会のルール)をつくったり、変えたりするのが政治です。それを対象とする政治学は、体系性にはやや欠ける面があるものの、集団間の攻防を含む人間のさまざまな活動を、より自由に、広い視野でとらえて考えていく学問であり、そこに難しさと面白さがあると思います。

大学教員になろうと思ったきっかけを教えてください。

研究を続けたかったというのが主たる動機です。とはいえ、文系の研究者は大学で教えるのが普通ですから、当時の私を学問の世界へと導いてくださった先生のように、(ゼミや読書会などで)学生一人ひとりと真剣に向き合い、ともに考えてくれるような教員になりたいとは思っていました。

先生のゼミに入ったらどのような活動を行うことができますか。

最初の半年くらいは、社会科学の基本的な考え方や研究の作法を学ぶために、教員が用意した課題に取り組んでもらいます。その後のグループ研究や個人研究(卒業論文)では、参加者がそれぞれの関心に沿ってテーマを選びます。内容は多岐にわたりますが、傾向としては、政治制度の国際比較、教育・福祉・労働等の生活関連政策、地方自治や地域振興に関するものが多いように思います。

好きな〇〇

好きな鳥はスズメ。どこにでもいて、小さくて目立たず、でもしたたかに生きている(ように見える)からです。そのスズメも、近年急激に減ってきているといわれています。いろいろな意味で「環境」の変化が影響しているのでしょう。人間の世界の動きともつながっているようです。

法学部の学生や、これから法学部を目指す人にメッセージをお願いします。

(法学・政治学を含む)社会科学を学ぶ意義の一つに、社会と個人の関係を考えることを通じて自身の思考をも対象化する、ということがあります。つまり、自身の認識についても、なぜそう思うのか、もしかしたらそう思うように仕向けるような力が働いているのではないか、とときどき問い直してみるのです。そうすることで初めて見えてくる問題もありますから。

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