- 教員氏名
- 吉内 佑実(よしうち ゆみ) 准教授
専門分野は民法で、特に契約、損害賠償について研究しています。学部で震災復興に関する講義・ゼミを受ける機会があり、自然災害に伴う損害賠償に関心をもちました。そのため、法科大学院進学時点では、行政法にしようか民法にしようか悩んでいましたが、指導教員と話していく中で損害賠償の基礎理論について検討を進めたいと思うようになり、民法に分野決定しました。
日々発生する社会問題などあらゆるところで民法は関連し、また直接的には別の法律の適用される問題についても民法の基礎的な考え方が妥当しているということが多くあります。その意味で、民法は個々の問題に限らない社会のあり方についてまで思考を巡らすことのできる学問で、将来のより良い社会制度を考えるうえでは避けて通れないものであり、その裾野の広さに魅力があります。
もともと実務家(検察官)を志望していましたが、学部のゼミで様々な事案を検討する中で、立場に拘わりなくそれぞれの問題について突き詰めて考えてみたい、自分の理解を示してみたいと思うようになったのがきっかけです。
商民法の基本的な知識を確認したうえで、個別判例の事例に踏み込んで検討し、法律問題を机上のものではなく、現実の問題と捉えてもらうことを目指しています。メインとなるゼミ生同士の討論は、自分の理解を自分の頭で整理し、萎縮することない意見交換の場にすることを大切にしたいと思っています。
建築巡り(歴史あるものから現代建築まで、色々な建物を見るのが好きです。)
法学部で学ぶことは別段お堅いものでも、法曹にならなければ役に立たないといったものでもありません。もちろん、その知識の活用の仕方は進む道によって変わってきますが、法という自分達の社会を作っているルール・考え方を知っておくことで、これから自分が社会で出会う物事についてより客観的に捉え、判断することができるようになるはずです。法学部を選択した理由は様々でしょうが、ぜひ人生を豊かにするために法学という学問自体も積極的に学んでいただければと思います。