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Faculty of Law

法学部

浜井 浩一

浜井 浩一
教員氏名
浜井 浩一(はまい こういち) 教授

ご自身の専門分野と、その分野を選んだきっかけを教えてください。

専門は犯罪学。犯罪の発生や予防、再犯防止などを統計やエビデンス等を駆使して科学的に考える学問で、心理学や社会学などの行動科学、法学、医学などの方法論を用いて犯罪現象を解明する学際的な研究領域です。犯罪学を専門にしたきっかけは、大学卒業後、法務省に採用され、刑務所などの現場実務を経験したり、法務省や国連の研究機関で働くうちに、気がついたら研究者になっていました。

専門分野の面白さを教えてください。

よく考えてみてください。犯罪は、法律などを使って社会が犯罪だと糾弾することで生まれます。覚せい剤も、昔は薬局で売っていました。しかし、今、覚せい剤を所持・使用して逮捕されると犯罪者と呼ばれ、場合によっては、刑務所に収容されます。でも、もしかすると数年後には、依存症者で支援の対象になるかもしれません。犯罪も刑罰も時代とともに変わります。ネットとAIの時代の犯罪はどうなっているのか興味はありませんか。

大学教員になろうと思ったきっかけを教えてください。

成り行きです。法務省で働いていて、実務上の課題に直面するたびに、解決策を探って、それを論文として発表していたら、大学に来ないかと誘われるようになり、出世(役所では出世すると権限が増えるので法律を含めて自分で政策決定することができます。)と研究とを天秤にかけて、龍谷大学に行けば面白いことができるかなと思い大学教員になりました。

先生のゼミに入ったらどのような活動を行うことができますか。

犯罪学で最も重要なのは、統計などを駆使して徹底的に事実と向き合うことです。統計を集めたり、社会調査をして統計を作ったり、矯正施設を訪問したり、罪を犯した人と話をしてみたり、自分で体験してみてください。

好きな〇〇

好きな言葉は、荘子の言葉「将(おく)らず、逆(むか)えず、応じて而して蔵(ぞう)せず」。実は、まったく実践できてません。

法学部の学生や、これから法学部を目指す人にメッセージをお願いします。

法学を勉強しすぎると、ともすると事実より規範を優先してしまいがちです。しかし、法律が社会にどのような影響を与えるのかは事実とエビデンスに基づいて考えなければなりません。少年法の適用年齢を20歳から18歳に引き下げるとどうなるのか、その影響を受ける人たちのこと(事実)をきちんと知ってください。

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